第22回美人画研究会 報告


第22回目の研究会は、A/アカデミックタイプに、C/クリエイティブのワークショップも交えたBタイプの会 (Beauty, Between など)を行いました。
1)浮世絵に見る小野小町・・・こちらはクリエイティブ会で取り上げた世界3大美女の一人「小野小町」が、浮世絵でどのように描かれてて来たのかを、浮世絵研究家の畑江麻里さんが様々なエピソードを解説しながらスライドにまとめて紹介してくれました。
2)こちらが今回の新しい試み、絵の苦手な方でも美人画を作ることができるBタイプのワークショップです。第18回の美人画研究会(Cタイプ)で東観崎繚(とみざきりょう)さんが配置の黄金バランスを紹介くださいましたが、それを簡略化してもう一度教えてくれました。まず土台の顔型に、黄金バランスの顔パーツ配置線を引きます。土台の紙には線を結ぶ印が書いてありますので、指示通りに結んでいくとバランスの良い位置が分かるようになっています。次にあらかじめ用意してくれた顔パーツを貼り込みます。同じような位置に貼っても、ちょっとした向きや間隔で、様様な美人が出来上りました。
3)歌川広重の浮世絵を、同時代の西洋の画家たちがどのように自分の作品に取り入れていたかを、畑江麻里さんが<小物><背景><構図>に分類して、分かりやすく解説してくれました。
4)歌川広重と言えば名所絵などの風景が有名ですが、美人画も描いていました。今回は浮世絵コレクターでもある浮世絵学会の稲垣進一先生が、広重の美人画をスライドで紹介して下さいました。
その後、先生所蔵の浮世絵を参加者に直に見せてくださり、手に取って見ることのできる
貴重な機会となりました。