第20回はA(アカデミック)タイプ、拓殖大学文京キャンパスでの研究会でした。
第1部は以下の研究内容を3名の若手研究者に発表いただきました。
1)「大正・夢二美人の線描法」畑江麻里氏(区立博物館)
2)「帝展日本画部における美人画の変遷」岩崎達也氏(美術史家)
3)「歌川国芳の描く江戸美人」中澤麻衣氏(中山道広重美術館)
第2部は国際浮世絵学会常任理事の稲垣進一先生に、「英泉の美人画―妖艶美の世界」のタイトルでお話しいただきました。その後、帝京大学教授で群馬県立美術館館長の岡部昌幸先生がご自身の所蔵する美人画をラウンジに展示くださり、説明をお聞きしながらワインを楽しむ鑑賞会となりました。又、稲垣先生が夢二の複製版画も持参・展示くださり、その版画を制作された現代の浮世絵彫師・朝香元晴氏も登場して、夢二の線の特徴などもご説明いただきました。記念すべき20回目の研究会では、江戸、明治、大正、昭和の様々な美人画や絵師について、その変遷や特徴を知ることができました。