第13回 美人画研究会
【日時】2018月年2月4日(日) 13 :
00~17:00
【場所】江東区森下文化センター 研修室
<アクセス> 都営新宿線、大江戸線
森下駅A6出口、半蔵門線 清澄白河駅A2出口より徒歩8分
第1部:研究発表
13:10~14:00 「オリジナリティを優先した似顔絵の描き方」
斎藤 忍(尚美学園大学講師、イラストレーター)
14:00~15:00 「田中針水―美人画家から家族画家への変容」
田中 晃 (日本顔学会・美人画研究会)
第2部:美人画紹介
15:30~16:10 「月岡芳年と明治の美人画」 稲垣 進一(国際浮世絵学会常任理事)
16:10~16:50 「美人画展で人気の作品紹介」 畑江 麻里(区立博物館専門員)
★同時開催「美人画研究会ミニ作品展―美人画を描いてみよう」1階展示ロビーにて
展示期間:2018年2月3日(土)・4日(日)二日間
研究会の様子をご覧ください!
第1部/スライド発表
1)「オリジナリティを優先した似顔絵の描き方」 斎藤 忍
髪の毛は?歯は?鼻の孔は? 似顔絵に描く際に重要なパーツと不要なパーツはなにか?
似顔絵はアートかエンタメか? 似顔の美人画を描く時に必要なことは?
似顔絵チャンピオンとしての立場だからこそ描ける似顔絵とは?
顔を無生物に例えると・・・?
※原島先生も飛び入りで、アルチンボルドの「司書」を紹介!
2)「田中針水―美人画家から家族画家への変容」 田中 晃
昭和初期に活躍した美人画家・田中針水のご次男でいらっしゃる晃氏が、様々なエピソードを交えて心温まる発表をしてくださいました。2013年ニューオータニ美術館で開催された「ジャパン・ビュ―ティー・描かれた美人画展」に出品された「雪庭」は、針水29歳の時の作品。また、昨年ニューヨークで発見され、ウースター美術館に収蔵された「北越の海女」は、針水38歳の時の大作です。その後かわいらしい子供画家へと変遷した経緯を追いました。
第2部/美人画紹介
1)「月岡芳年と明治の美人画」 稲垣 進一
明治の浮世絵は、西洋文化の取入れが中心だった明治初期から約20年過ぎたころにようやく見直されてきました。国芳の流れを受け継ぐ月岡芳年→水野年方→鏑木清方(→伊東深水)と、美人画家が大衆の娯楽を描く町絵師から芸術家になっていく変遷を紹介くださいました。また、明治の浮世絵に使用された絵の具の特徴である赤と紫の使われ方など、たくさんのスライドでご紹介いただきました。
★ご自身でコレクションされた月岡芳年の浮世絵も数枚持ってきてくださり、皆で美しい刷りの色合いや彫の繊細さを鑑賞することができました。
2)「美人画展で人気の作品」 畑江 麻里
先日区立博物館で開催した「美人画展」の展示作品から、人気の美人画を多数紹介いただきました。